shortSTORY 2

□☆秘密の秀徳生
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私、青峰大神。



キセキの世代、青峰大輝とは双子の妹という関係。



お兄ちゃんがキセキの世代と言われてることは誇りに思ってるけど、私だって負けてない。


女バスではもう、誰にも負ける気はしない。



中学は、女バスが強いと言われていた別の中学に入ったため、お兄ちゃんとは別だった。


今考えれば、帝光中学に入っていればキセキの世代と戦えてよかったんだろうと思う…



もう私の敵は男子じゃないと務まらなくなっていた



だから



私は高校では男子バスケに入ることに決めた。



髪の毛は元からショートだから問題なく、背丈だって175cmはある。


胸は…



Aあるかないかだからこれまた問題ないっ



うん…



お兄ちゃんにはいつも残念がられるけど今回ばかりは役に立った。




親も説得して、なんとか偽造で…



男子として





東京の強豪校秀徳高校に入った。





「あ?あそこってたしか緑間がいたよーな…」



『…調査済みだよ。もちろん名字も青峰じゃなく、かなみで通したから』



「抜かりねぇ…」




そう、キセキの世代がいるのに「青峰」なんてわかりやすい名字、危な過ぎる。



バレたら終わり。



停学ものだ。



秀徳高校は由緒正しい伝統ある高校だとも言われてる…


こんなのバレるわけにはいかない…




私は新しく届いた秀徳高校の学ランの袖を通す。



「お前…まじで男みたいだぞ」



お兄ちゃんはポカンと私を見つめた。




『バレるわけないよね』


「胸ぺったんこだな」


『黙れ糞兄貴』




たしかに…



下を向けば床が見える。



でも、こんな糞兄貴を倒すため…



『絶対お兄ちゃんを倒すから』



「ふん、やれるもんならやってみろよ」




お兄ちゃんはバカにしたように笑いながらそう言った。



「…まぁ、仮にもお前は女なんだから気をつけろよ」




『か、仮にもってなによ』




なんだ、少しは心配してくれてるんだ…



たしかに、男子の中に入って行くんだもんね…


不安が無いこともない。



でも…




絶対お兄ちゃんを倒す!
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