shortSTORY 2

□☆残酷な運命
2ページ/16ページ

学校につき、教室へ向かう。



クラスの人たちと会うのは今日が初めてだ。


入学式は単に名簿順だったため、クラス分けはされていなかった。


緊張しながら、私はクラスへと向かった。



扉に名簿が貼り付けてある。



私は…



あ、ここだ。


すぐに教室を見つけ、私はその教室のドアをあけた。



ガラララ



開けた瞬間、まず目に飛び込んできたもの。



それは、朝私を助けてくれた…



男の子だった。



髪色は緑がかっていて、眼鏡をかけた…



間違いない。電車にいた男の子…



その時、彼がこちらを見た。



あ…



挨拶と、お礼しなきゃ…



私はその男の子に駆け寄ろうとした。


しかし、


すぐに彼は目線を逸らした。



…あれ?


覚えてない?もしかして…



てか…助けてくれたのかどうかも正直分からない。


ただ私が勘違いしてて、たまたま痴漢と私の間に入ってしまったのかも…



そう思ったけど…



私はチラッと彼を見る。



そんなこと…関係ないくらいに、私は彼に惹かれた。


胸がキュッと締め付けられる。


ドキドキする。


彼と同じクラスだったことが嬉しい…



そんな感覚に陥った。



これって…



恋?


まさか、高校入っていきなり恋だなんて…



なんだか運命的に感じた。


だって、痴漢をたまたまでも助けてくれた人が、同じ高校で、同じクラス。



こんなの、運命って言わざるおえないんじゃないかな…


これから…彼と同じクラス…



そう思うとすごく嬉しかった。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ