shortSTORY
□☆秀徳ピクニック
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「えー…明日は練習をOFFにしようと思う」
中谷監督はそう言った。
『OFFですか…?』
「大会の間、練習量もかなり多かったからな。明日くらいOFFにしてもいいだろう」
ということで、秀徳高校バスケ部は明日久々のOFFになった。
私はマネージャーとしての仕事を終わらせ、ストレッチをしている高尾君の側にかけよる。
『明日OFFだってね!なんかするの?』
「んー…特にすることねぇーなー…真ちゃんは?」
同じく隣で体を伸ばしている緑間君。
「まぁ…ゆっくり体を休めるだけなのだよ」
「特になんもねーよなー…」
高尾君はぐっと伸びをしてから
「まるは?」
『私は…うん、特になんもないかなー…』
「まじかー…じゃあ俺らでどっか行かねえ!?」
高尾君はニコニコとこっちを見る。
『え?…私はいいけど…緑間君は?』
「真ちゃん行かないなら俺と二人で行こーぜ♪」
「行くのだよ」
即答の緑間君。
「そー来なくっちゃ真ちゃん!」
楽しそうな高尾君。
『リフレッシュできるとこがいいよねー…』
「ピクニックしよーぜ!まるの手作り弁当持って近くに広い緑がいっぱいの公園できたじゃん?」
高尾君はキラキラと楽しそーだ。
たしか、緑をコンセプトにした公園で、広い芝生や大きな池や、レジャー施設にもなっているところだった。
「おいお前ら楽しそーじゃん?」
ガッと高尾君の肩を組んできたのは
「あ、宮地サン…」
高尾君の顔が引きつったのが見えた。