shortSTORY
□☆お家デート
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「…まぁ、せいぜい気をつけろよ〜」
笑って青峰君は、帰ろうとした。
「今吉サン、楽しんでくださいねー」
「おー…お前に言われんでも楽しむわ。」
なんか…少し雰囲気が…
「ほな、行こか」
『あ、はい!』
私は今吉先輩の方にむかい、そのまま一緒に下校した。
「まるのクラスは…桜井も一緒やったっけー?」
『あ、はい!桜井君いますよ!…桜井君って料理上手で、いつもお弁当作ってきてますよねー』
「そーいやそーやったなぁ」
『前、卵焼きもらったらめーっちゃ美味しくてびっくりしちゃいました!』
「へぇー、そーなんやぁ…」
あまり話が弾まなかったので、何か話題を探す。
『あ、あたしの部屋結構散らかってるんで片付けますねっ』
「ん?気にせんでええでー。あ、お母さんとかおるんー?」
『あ、親は両方とも仕事で…夜遅くに帰ってくるんですよー』
「…へぇ…大変やなぁ」
『もう慣れましたけどねー。…あ、ここです』
たわいもない話を続けていると、すぐに私の家についた。
『どーぞ』
「お邪魔します」
今吉先輩を部屋にあげるのは初めてで…結構緊張していた。