shortSTORY
□☆お家デート
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「今日まるの家行かせてや〜」
放課後、私のクラスに入ってきた今吉先輩がそう言った。
『今日…ですか…』
まぁ、とくに何も予定ないし。
『いいですよ』
「よっしゃ!そうと決まれば鞄とってくるなぁー、待っとってー」
今吉先輩は教室へと戻って行った。
「お、家デートとか気をつけろよ〜」
隣で聞いていたのか、ニヤッと笑いながら青峰君が言ってきた。
『べ、別に何もされないよ!』
「あ?相手は男だぞ?んなことわかんねーって。…しかもあの先輩だぜ?尚更危なそー」
う…
なんか否定できないかも…
『せ、先輩はそんなことしません!』
青峰君はじっと私を見てきた。
『な…なに…』
「お前…小さいし大丈夫かもな」
『!?!?……シネ!!』
私はグーで青峰君を殴ろうとした時
「お待たせー…お前ら仲ええの〜」
ちょうどその手は青峰君に掴まれ阻止されている最中…
『なっ仲良くないですよ!』
私は手をひっこめ、青峰君を睨みつけた。