洛山高校のマネージャー

□第二話
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か、体が痛い……





球技大会の翌日、私は筋肉痛に悩まされていた。





こんなくらいの運動で筋肉痛だなんて……




あの後、私のクラスは総合得点で一位をとった。



まぁ、赤司君の言った通り、バスケだけの点数でも一位だったけどね。




それにしても…



この筋肉痛どうにかならないかな……





学校に着くと、教室に行くためには階段を登らないといけない。




『痛たたた……』




肩から足のふくらはぎまで……





「随分ゆっくりと階段を上がるんだな」




ポンっと肩を叩かれ




『いたぁ!?』





勢いよく振り向けば



『あ、赤司君!?…い、今筋肉痛で…ちょっと…』





すると赤司君は




「フフ、昨日ので?」





黒い笑みで、ツンと肩をつつく。




『!?!?!?』




激痛なんですけど!?




「大神さん、僕の頼み…聞いてくれないかい?」




そう言って再び筋肉痛が一番ひどいところピンポイントでついてくる。




『ぐはっ…ちょ…まっ…』



「簡単なことだよ?いいかな?」




これは脅し!?脅しなの!?




『わ、わかったから!痛いからやめて!!』




すると赤司君はピタリと行動をやめ





「本当?」



『あ…私にできることなら…』




赤司君はニコリと笑い




「放課後あいてる?」



『え?放課後?…空いてるけど』



別に部活もバイトもしていない。



けどなにこれ!?デートのお誘いとか!?




「放課後…バスケ部に来てくれないか?」




その言葉で、私の淡い期待は崩れ落ちた。




まぁ、こんなハイスペックな彼が私みたいな凡人にデートのお誘いなんてするわけないか。




『いいけど……どうして?』



私バスケなんてあんまりルールわかんないし……



「それは放課後話すよ。…とりあえず、君が来てくれると言ってくれてよかった」




脅しですけどね?



そう言おうかとも思ったが、再び筋肉痛を刺激されてはたまらないと口をつぐんだ。
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