洛山高校のマネージャー

□第一話
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昔から人より少しだけ



人のクセとか…動きの特徴を捉えるのが得意だった。



次にその人がどういう動きに出るかとか、どういう考えをしているのか……


その人のクセや微妙な動きから、特定することができた。






でも、だから何って感じで




特にこの能力を使うことなんてなかった。




スポーツだって、相手がどう来るかわかったとしても、自分の運動能力ではどうにもできない。




わかっていても、動きがついていかない。




あの人は次こう出るのに……




そんな思いがいつもあって、どんなスポーツをしたって続かなかった。




こんな能力、持つべき人が持たなければ意味がない。




宝の持ち腐れってやつだ。





だから




私はこの能力が無意味で、無価値なものだと思っていた。








彼に出会うまでは
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