帝光中学のマネージャー

□分岐ルート3
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私は今週の日曜日の欄に【黄瀬君と遊園地】と書き込んだ。



黄瀬君にはなんだかんだ助けられている。




喋りやすいし、一緒にいて楽なのはたしか。





そーいやモデルの仕事してるって言ってたけど…




ほんとなんでもこなすすごい人だなぁって思ってる。




喋っていたらそんなふうには見えないんだけどね…





私は黄瀬君に電話をかける。





プルルルル




ガチャ





「かなみっち!?どーしたんスか!?」




『わぁっ!?え、いや…そ、そんな対したことじゃないよ!?』



「え、あ…なんだ…。いきなり電話してきたからかなみっちに何かあったのかと…」




お、大袈裟…



「…コホン。…で、どうしたんスか??」



『あ、日曜日…黄瀬君と遊園地に行きたいなーって…』


「え」


『…あ、あれ?誘ってくれてたよね??』



「ま、まままマジっスか!?」


そ、そんなに驚くこと!?



『う、うん。あれ?もしかて他の子と予定いれちゃった??』



「そんなわけないじゃないっスか!!!かなみっちと行けるなんて…ほんと…信じられないっス!!」



そ、そうなんだ…



「まさか俺を選んでくれるなんて…」




『え?』



「いや…なんでもないっス!じゃあ…10時に駅前でいいっスか?そこから遊園地まで一緒にいくかんじで…」




『うん、それでいーよ!』




「かなみっちに楽しんでもらえるようエスコートするっス!」



『お、大袈裟だなぁ。普通に遊園地行くだけ…「普通じゃないっス!」




え?



「俺は…かなみっちと二人で行けて…すげー嬉しいんスよ?」



その言葉に体が熱くなる。




『そ、そーゆうこと…どーせ誰にでも言ってるんでしょ〜』


「い、言ってないっスよ!」



『…と、とりあえず…日曜日…私も楽しみにしてる!』



「うん。…じゃあまた…」







ガチャ






な、なんだろう。



みんなのこと、恋愛対象なんて見たことない私が…



こんなドキドキしてる。



別に…黄瀬君のことが好きとか…そんなんじゃないはずなんだけど…




彼の言葉にいちいち熱く反応してしまう身体が…変な感じ…





私は部屋のクローゼットを開ける。




久しぶりに


お洒落してみようかなぁ




そんな小さな心の変化に、自分でも驚いていた。
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