帝光中学のマネージャー
□分岐ルート1
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私は今週の日曜日の欄に【黒子君と映画館】と書き込んだ。
黒子君はいつも私のことを気にかけてくれていた。
これが恋かと言われればわからないが、少しだけ、黒子君のことをもっと知りたいなって思った。
私は携帯を開き、黒子君に電話をかけた。
「…はい、黒子です」
『あ…えっと…大神です』
黒子君の声はとても柔らかく
「はい、登録してるんで知ってますよ」
聞いてるだけで落ち着く。
『そ、そうだよね。…あの、今週の日曜日だけど…一緒に…映画行こうかなって』
「ほんとですか?すごく嬉しいです」
声からでも分かるほど、黒子君は嬉しそうだ。
なんだか私も嬉しい…
「じゃあ日曜日、駅に集合でいいですか?」
『うん』
「楽しみです。…ありがとうございます」
『そ、そんな…こちらこそ誘ってくれてありがとう。…じゃあまた日曜日に…』
「はい。…それではまた」
電話を切ると、心臓がうるさいのに気づく。
どうしよう…
緊張してるよ…
黒子君とデートだ…
服はどんな服にしよう。
スカートがいいかな?髪の毛はどんな感じに…
初めてのデートというものに、私は頭を悩ませながら日曜日を迎えることとなった。