帝光中学のマネージャー

□第6話
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合宿が終わり数日たった。



私は、特に変わらない日々を過ごしていた。



別に変わらないならそのままでいいと思っていた、そんな時




「…ん。…さん。大神さん。」



『!?!?!?』




教室の席についていた私は、急に現れた黒子君に心臓が飛び出そうになった。



『く、黒子君っ!いるならいるって言って!』



「さっきから呼んでました」



もう…いつになっても慣れないよ…



「それより大神さんがボーッとしすぎてるんですよ。…熱でもあるんですか?」



黒子君の額が私の額と重なる。



『っ!?』


「…ちょっと熱いですね」


心配そうな顔をする黒子君。



『だ、だだだ大丈夫だから!!』



急いで離れようとした時、目の前に何かのチケットが…



「あの…映画行きませんか。次の日曜日」




『え、映画?』



差し出されたチケットを見ると…



『あ、これ気になってたやつだ!』



「…チケット二枚あるんで…よかったら…」



黒子君と二人でか…



「…ダメですか?」


少し寂しそうな顔で見てくる黒子君。



う…


どうしよう…



『か、考えとくね。また連絡する!』



すると黒子君は



「はい。楽しみにしてますね」


優しく笑ってくる。




少し、ドキドキしてしまう。
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