帝光中学のマネージャー
□第5話
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「大神」
合宿3日目の練習中、急に赤司君に呼ばれて私は持っていたペンを落としかけた。
『な、なに?赤司君』
「…何故そんなに驚く」
『ん…また怒られるのかと…』
赤司君はクスリと笑い
「怒られるようなことしたのか?」
『あっ、いえっ』
全力で首を振ると
「ならそんなに怯える事はないだろう。…今日、夜…準備室へ来てくれないか?」
準備室とは、この宿舎の奥にある小さな部屋だ。
『や…やっぱり怒られるの?』
「そんなにやましいことがあるようだね」
『いや…』
「夜の練習が終わって…お風呂の後でいい」
『…わかった』
本当は嫌だけど…
こんな呼び出し…怒られる以外に何があるのかな…
「ありがとう。話はそれで終わりだ。仕事に戻って構わない」
ふぅ…
私は引き続き、部員のデータをとった。