帝光中学のマネージャー

□第5話
1ページ/7ページ

「大神」



合宿3日目の練習中、急に赤司君に呼ばれて私は持っていたペンを落としかけた。


『な、なに?赤司君』


「…何故そんなに驚く」


『ん…また怒られるのかと…』



赤司君はクスリと笑い


「怒られるようなことしたのか?」


『あっ、いえっ』


全力で首を振ると


「ならそんなに怯える事はないだろう。…今日、夜…準備室へ来てくれないか?」


準備室とは、この宿舎の奥にある小さな部屋だ。


『や…やっぱり怒られるの?』


「そんなにやましいことがあるようだね」


『いや…』


「夜の練習が終わって…お風呂の後でいい」


『…わかった』



本当は嫌だけど…


こんな呼び出し…怒られる以外に何があるのかな…


「ありがとう。話はそれで終わりだ。仕事に戻って構わない」


ふぅ…


私は引き続き、部員のデータをとった。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ