短編―刀剣乱舞

□堀川国広 切
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「すみませーん!こっちに兼さ…
和泉守兼定は来てませんか?」

『ほりかわ、くにひろ!さん!』

「えっ?どうして僕を…」

目の前にいたのは小さな女の子
その隣にいるのは…

「あっ!清光さん!」

清「ほんとに堀川来た…
久しぶりー」

「お久しぶりです!
本当に、というのは??」

僕が聞くと、清光さんが教えてくれた

この子が主だということ、
昨日資源を投下する際
出てくるのは僕だと言っていたこと
そして僕が初鍛刀であること


「僕が初鍛刀かぁ…
普通は短刀だから何だかむず痒いです」

『えへへ…よろしくね、ほりかわ、
くにひろ!さん!』

「さん付けはしなくていいですよ主さん」

そう言えば主さんはニッコリ笑った
なにこれ可愛い←

『うん!ほりかわくん!!
ねぇね、きよみつ、ほりかわくん、
かねさん?って、だれ?』

「兼さんは、前の主が僕と同じ
だったんですよ!」

『かねさん、かね…さん…
わかった!!かねさん、よぶ!』

…えっ?

清「あっ、主!?」

「兼さんを呼べるんですか!?」

まさか、そんなわけが…
でも……本当だというのなら

『えっへん!まかせて!』

そう言って主さんは
資源を沢山持ってきた

清「…主?その資源、どこから
持ってきたの?」

『こんのすけ!の、おきゅーりょー?
から!もらった!』

「…あっ…(察し)」

清「堀川を呼ぶ時もそうだったんだよねー
…またこんのすけ、泣かないといいけど」

僕の時は泣いたんだ…


『えーい!』


出てきた時間は3時間
…兼さん、まさか本当に?

『きよみつ、ほりかわくん!
ほんまる!おさんぽしよ!!』

清「そうね。堀川も初鍛刀な訳だし
俺もぶっちゃけ昨日初期刀に
選ばれたばっかだからさー。
散策がてらしよっか」

「はい!是非是非」

僕達はこの本丸を一通り周り
大体どこに何があるかを見て回った

清光さんとは懐かしい話をして
主さんとはこれから何をしようかと話をして
誰をこの本丸に呼びたいかを話したり
(迷わずに僕と清光さんは
長曽祢さんっていったんだけど)

昼餉を手分けして用意したり
縁側で追いかけっこしたり
気づけば陽は紅くなっていた。

『ほりかわくん!
かねさん、かねさん、くるよ!』

そう言ってまた清光さんと僕と主さんで
鍛刀部屋に行く

出来上がった刀は…

「!!!!これっ」

清「うん…間違いない…!」

『いくよーーー!えい!』

光り輝いた先に

和「俺は和泉守兼「兼さん!」うぉ!
国広!清光も居るじゃねえか!」

本当に、兼さんがいた

「主さん!ありがとうございます!」

『えっへん!かねさん、
あるじ、だよ!』

和「ん?アンタが新しい俺の主か!
俺が来たからにはもう無敵だぜ!」

『む、てき?』

主さんが首を傾げると
兼さんはしゃがみこんで目線を合わせた

和「そうだ!負けることはねぇよ!」

すると主さんは目を輝かせて

『わぁぁ…!!!
すごい!かねさん!すごい!
よろしくね、かねさん!』

そういった

和「おうよ!よろしくな!」

初期刀からここまで
新撰組の刀なんて…
この主さん…すごい人なのかも…


そう思っているうちに
安定さん、長曽祢さんもやってきて
短刀粟田口派の皆さんや
僕の兄弟、三日月さん達三条派など
いろんな刀剣男士たちが集まっていった


僕が初鍛刀としてこの本丸に来て
…もうすぐ、15年が経つ

そんな日に事件は起きたんだ
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