短編―刀剣乱舞

□加州清光 切甘
1ページ/7ページ

短刀の女の子と
加州清光のお話


☆.。.:*・°☆.。.:*・°☆.。




―?「あー…
月樵羽夏…綺麗な刀なのに
これだけボロボロになってる…
手入れしないとな」

うん、主
私頑張ったよ、また綺麗にしてね

―?「これでよし、っと
これでまた戦える!」

うん、主
私まだまだ大丈夫だよ、
これからも大切にしてね

―?「おお!!すごい!
こんなにいい刀を俺に!?」

うん、主
よかったね。
でも私の方がもっといい刀だよ
だって主の短刀だもん

―?「んじゃ次からは
こっちで行こうかな」

え、主?

―?「月樵羽夏もな、
そろそろ買い替えだと思ってたんだ」

待って、待って主
私まだ戦えるよ
まだ、まだ力になれるよ

―??「いいんですか?」

―?「ああ。新しい刀も欲しかったところ
月樵羽夏は次の出陣で
最後にするよ」

…いやだ、いやだ
最後なんてやだよ…

あるじ、主まってよ

―?「綺麗にしような
最後 だから」

いやだ、やめて

―?「さ、最後の出陣だ」

最後じゃない、まだ、まだ…っ

『 ま だ 戦 え る よ 』

―?「今までありがとうな
やっぱさ、強くて俺に合う、
そういう刀じゃないとね」

わたしはちがったの?


ねぇ、こたえてよあるじ…

―?「くっ…」

―??「ここまでだな」

―?「っ…」

・:∴・:∴

主…あるじっ…捨てないで、
捨てないで、置いていかないで…
まだ、まだ使えるよ…

ボロボロでも、まだっ…

『いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!』

主が遠くなる…
待って待っていかないで…



『っ!!!!!
はあ…はあっ…………夢…か』

前の主の夢なんて…
冷や汗かいた…

―ちりーーーん

なんて思ってたら招集だ
私は服を整え、薄くメイクを施し、
水色のヘアゴムで
髪を三つ編みにしていく

『よし!』

鏡を見て私は1振り頷く

『今日も一日、強く
唯一無二でありますように』

そうおまじないをかけて部屋を出た


「あ」

『あ』

出た早々に加州清光と出会った

「おはよ、羽夏」

『おはようございます、加州くん』

「ねぇーいい加減
"清光" って呼んでよー」

『と、言われましても…恐れ多く…』

「えええええ!
まあいずれ呼んでくれたらいいかな」

出会ってしまったので加州くんと
広間へ向かう
まあ招集だから行くところは同じだし


加州くんはここの本丸の初期刀
私は初鍛刀の刀

―『月樵羽夏。
短刀だから、手軽でしょ?
いつでも傍に居させてね!』

そう言って前を見たら
新しい主の隣に彼がいて

―「刀剣女士ね。
俺、加州清光。よろしく」

その笑顔に惚れて私も微笑み返した
その事は今も私1振りだけの秘密

彼は主の近侍で、第1部隊の隊長で
私は第1部隊にいったり
第2部隊の隊長をしたり……

ここの主は20歳の女の人
加州くんはずっと主に言ってる

"可愛い?""愛してくれる?"

主は、みんなに平等
だから加州くんは不満なのだろう

―私なら、加州くんだけを…

『って何考えてるんだ!!!』

「ん?」

『い、いーーえ!なにも!』

「そう?凄い百面相してたけど」

なんて言われて笑われては
恥ずかしいったらありゃしない

ええい!早く広間よ着け!

と思えば広間が見えてきた

『月樵羽夏とーじょーです』

「加州清光 入りまーす」

入れば殆ど揃っていた他の子達
すっと堀川さんの隣に座れば
その横に加州くんが座った

『っ…////』

今日はいい夢みれそう(単純)

全員が揃うと、主が1番最後に
入ってきた

主「今日の内番、あと遠征と
任務で向かってもらう
6振りを発表します」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ