リク・過去拍手

□ドSの守護神
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何故だろう
西谷先輩は私にだけとても意地悪
…いや、正確にはドS
私そんなMじゃない!…と思う

しかもそれは私にだけで…

「ノヤさん!アゲインも!アゲインも
教えてええ!」
「おお翔陽!お前には三年早ぇ!」
「ええ!?」
「ニヒヒ」

そう他のみなさんには凄く優しい
明るい人なのです!
…私、嫌われてるのかな!?

「桜姫」
『!は、はい今すぐ!』
「は?」
『……はい?』

そして今や、西谷先輩に話しかけられたりすると条件反射でおかしな返事をしてしまうのだ

「何言ってんだ?まだ何も言ってねぇだろ。馬鹿なのか?」
『なっ…』
「あー悪ぃ悪ぃ。お前は元から
馬鹿だったな」

聞いた俺が馬鹿だったわ。と冷たく言う
……何なんですか、本当に

『西谷先輩』
「あ?」
『どうして私にだけそんな
冷たいんですか』
「は?別に普通だろ。
自意識過剰じゃねーの?」

今度は笑いながらそう言う
あ、言い忘れてたことあった
…私この人のこと好きです

どっ…ドSだと知っていればもっと早く対応できて免疫も付いたはず!ただ免疫より先に西谷先輩が来ちゃってですね?
しかもいつも西谷先輩に流されて
気が付けばパシりやからかわれる
ターゲット…になってるし…
まさに“王様”抗えない感じですよ

「おい桜姫」
『ふぁい!!』
「(ふぁい?)…お前さ、
先輩目の前にしてんのにぽーっとするとか…何考えてんの?」

再び冷たく言われた。
やっぱり私は嫌われているらしい
…その時

「桜姫ちゃん!」
『日向くん?』

話しかけてきたのは、部員の1人で
同じクラスの日向くん

「?ノヤさんと会話中だった?」
『え?いや別に「ああ!悪ぃな翔陽!」…!!』
「じゃあ桜姫ちゃん
また後で話すよ!」
『えっ…ちょっ…日向くん?!』

日向くんはスタスタと
練習に戻っていった
そう、西谷先輩はこうやって
私の邪魔とかもしてくるのだ

…マネージャー辞めてしまおうか
最近はそう思ってきたのだ

「桜姫、ボトル」
『あ、はい!濃度は1.5倍にしておきましたよ』
「さっすが!」

そうして西谷先輩を上機嫌にして
私の一日は終わるのだ
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