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□一話 黒い薔薇
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少しの間だったのか長い間だったのかはわからないが、とにかくしばらくその絵画を見た後、額縁の下に目をやると、少年は見つける。
少年「?これは……?」
額縁の下の壁には、黒い花弁を持った薔薇と、同じく真っ黒いマチェットナイフが立て掛けられていた。
少年は二つを手に取る。
少年「なんだこれ……薔薇と………えっと?」
マチェットナイフを知らない(知っているかもしれないが思い出せない)少年は少し考え込んでいると、あることに気づく。
少年「……?なんだ?」
ふと、ズボンのポケットに違和感を感じたのである。
取り出してみる。
少年「?これって……」
ポケットから出てくる黒い封筒。
手紙のようだ。
少年「……………」
何となく絶対に読まなければならない気がした少年は封を開け、中身を取り出す。