火神と木吉

□付き合ってくれ
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とにかくそんな話しここですんなということになり、二人は食べ終わると急いで店を出た。
「ったく、いきなり何を言い出すのかと思えば、またとんでもないこと言いやがって、俺にどうしろって言うんだ!」
「スマン、日向ならいい答え出してくれると思ったんだ」
「つーか、そもそも火神を好きってどう言うことだ?」
「俺もそこが分からん」
「は?」
「う〜ん 何て言えばいいかな。最近何かと火神ことが気になるんだよな」
木吉は頭をポリポリとかいた。
「気になるね〜」
「ああ。ちゃんと飯食ってるかな〜とか、今何してんだろとか、部活中に目が合うとドキっとしたりとか」
「オマエそれ完全に恋してんじゃねーか!!」
「そうなのか?」
日向は頭を抱え込んだ。
「でな、ここからが本題なんだが」
「ちょっと待て!」
「なんだ?」
「これ以上何を言いやがる!!さっきのは何だ」
「あれは報告だ。相談はこれからだ」
木吉がいつになく真剣な顔をする。
「火神に告白しようかと思ってるって言うつもりだけど」
「ダァホ!!だからそんなことサラッと言うな!!本気で俺を殺す気か!!」
「いやいや、そんなことしないってば」
日向の頭は完全に容量オーバーしていた。
「告白ってなんだよ!」
しばらくしてから日向はなんとか言葉を発した。
「だからこの気持ちを火神に聞いてみようかと思ってんだ」
「そんなこと本人に聞くな!!」
「そうなのか?じゃ何て言えばいいんだ?」
「オマエだって誰かに告白したことあんだろ」
「う〜ん 告白されたことはあるけど、自分から告白したことねーんだ」
木吉は困った顔で頭をポリポリとかいた。
「もーオマエは帰れー!!」
日向は今日一番のツッコミ木吉にお見舞いした。

数分後何とか落ち着いた日向は木吉に向かって言った。
「オマエが誰を好きになろーが俺には関係ねーけど、部活に支障が出るんなら許さねーから」
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