白と黒の姫君
□第2夜。黒の教団
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「新入りか」
「何だ、まだガキじゃねぇか」
ノイズを見て、衛兵が批判的に話している。まぁ嫌われるのは慣れてるからいい。
けどね!!
「そこの人!ガキって何!!」
「…すみません!!」
少し怒るところがずれているノイズ。
「……此処が、黒の教団かぁ」
リナリーに案内されてラビと共に教団内を回るノイズ。
「此処は食堂さぁ。」
「このフロアは修練場。三階層にわたってあるの」
「談話室さ〜」
「他にも療養所や図書室、職員の宿舎もあるから、後で案内するね」
「は…はぁ。」
ラビとリナリーが説明してくれるけど、規模が大きすぎて一度には覚えられない…。
「エクソシストは皆、此処から任務へ向かうの。だから、本部のことを"ホーム"って呼ぶ人もいるわ」
「"ホーム"…家なんだ」
「出て行ったきりわざと帰ってこない人もいるけど」
「(師匠だ、それ絶対師匠だ)」
するとリナリーが思い出したようにノイズを振り返って言った。
「クロス元帥は?何処にいるの?」
「それが……」
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