鳥籠

□居場所。
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涼「おはよう、奈々」

「...おはよう」



寝る前に鍵をかけたのに、何故か部屋の中に”涼”が嬉しそうに立っていた。


(スペアキーでも持ってるのかも)



「...プライバシーも守られたもんじゃないね」


涼「俺だけ知ってればいい。奈々は俺のだからプライバシーは俺の前では必要ない」



冷たい視線を此方に向け"何か問題でもある?"と言いたげな顔をする。



何言ってもダメそうだ…



「とりあえず、鍵を勝手に開けないで。必ずノックして。私が開けるから!着替えでもしてたらどうするの」


キッと涼の顔を睨む。
…きっと効果はないだろうけど。


涼「別に俺は奈々が裸で過ごしてもらっても構わないけど。というか見たいね」


とクスりと笑い、私の前にしゃがみ頭を撫でる。


ペットになってるような気分だ……。



「ばっかじゃないの、変態」



冷たく言っても涼はクスクスと笑う。
そして身体を起こされ、リビングへと足を運んだ。
 

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