甘い罠
□GAME Start. 1
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ああ....まただ....。
また、この夢....。
遥「っ...はぁ...」
「ふははっ...!!おい、見ろよ。
コイツ、もう息絶えたえだぜ!」
「早すぎだろっての。まだまだこれからだぜ?
遥ちゃーん」
遥「も、もう....やめ...」
「何か言った?声小さくて聞こえねーって」
「ほら、ちゃんと脚広げないと遥ちゃんが大好きな玩具、入らないよー?
ぎゃはははは!!」
遥「っ...ぁ...ゃ..んああああ]
―――...
「うわあああああああああああ」
叫びながら体を覆っている布団を剥ぎ取りベットから跳ね起きた。
額から頬にかけて汗が伝っている。
「....っ」
息を整えつつ閉じてあるカーテンをあけた。
朝日が薄暗かった部屋を一気に明るくした。
......とりあえずシャワー浴びるか。
全身汗だくで気持ち悪かったから汗を流そうと風呂に入った。
―――...
ジャアアア....
「ふぅ...」
また、今日もあの夢見ちまった....。
思い出したくないのに夢で見ちまうからなあ....。
そんなの、屈辱的すぎるだろ。
「どうしたものか...」
汗を流し終えて濡れた髪をゴシゴシと拭きリビングに行く。
「おはよ」
母「おはよう。
朝ごはんで来てるからさっさと食べちゃいなさい」
「ん、」
自分の席に用意されていたトーストにソーセージと目玉焼きを乗せた。
母「今日、帰り遅くなるの?」
「なんで?」
母「ああ..母さん、職場で新人を指導しなくちゃいけなくてねえ。
だから帰り、遅くなっちゃうから、早く帰ってこられるなら先に食べてていいからね」
「ふーん。わかった」
私の家は、母子家庭だ。
私が物心ついた時には父親は死んでいたらしい。
そして、兄弟も何もいない。
いわゆる、一人っ子だ。
周りには「お母さんがいないとき寂しくない?」ってよく聞かれるけど、別に私はそう対して寂しくない。
一人が好きだから、ってのもあるかもしれないけれど。
最後の一口を食べ終え「ごちそうさま」と口にした。
母「もういいの?」
「腹いっぱいだよ」
母「そう。
髪、ちゃんと乾かしてから学校行きなさいね」
「ああ、わかってる」
作ってもらった弁当を片手に持って自室へと戻った。