デュラララ夢小説
□【第五章・黒の少女、迷走】
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帝人「で、結局はまたファミレスなんだ・・・」
少し騒がしい店内に、耳障りでない音量のBGM。
僕らは肌にじわりと汗を浮かせながら、飲み放題のジュースを飲んでいた。
正臣「だってよー、よくよく考えてみたら普通に無理だってことに気づいちまったんだもんなー」
それは、提案した時に気づいてほしかった。
僕らがファミレスに来たのは、睦月さんの家を探し当てるためにさんざん動き回った後。
正臣がその間まったく不可能という現実に向き合ってくれなかった。
正臣「どこにいるんだー、愛しの雪乃ちゃーん!」
そんなんで出てきたら苦労もないよ。
雪乃「人の名前を大声で呼ばないでほしいな、恥ずかしいから」
・・・・・・・・・・・・僕は幻聴が聞こえるようになったらしい。
先日聞いたことがある、ソプラノの声が聞こえた。
目の前を見ると、目を輝かせた正臣が横を向いている。
僕も視線を横にずらすと、そこには相変わらずの真っ黒な制服を着た睦月さんがいた。
そういえば人名を一番大声で呼んでいるのは睦月さんだよね?
静雄さんのこと思いっきり叫びながら愛も叫んでるよね?
それはいいの!?
突っ込むのも後々疲れそうだからやめておこう。