デュラララ夢小説
□【第一章・黒の少女、登場】
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閑話休題。
正臣「って、おーい!俺のミラクルでカラフルな学園生活を閑話休題とはなんだコラー!」
時間は放課後へと変わり―――、正臣「時間過ぎんの速くね!?」
もうお前いい加減黙れ。
最初から最後までうるさいんだよ。
口を閉じろ。
さもないと二度と出さない(by管理人)
正臣「……」
杏里「…紀田くんはどうしたんでしょうか」
帝人「い、いつものことだから気にしないでっ」
園原杏里。
帝人のクラスメイト。
眼鏡をかけた地味な風貌だが、どこか浮世離れした美少女。
大人しくあまり自己主張しない性格。
帝人の意中の女の子。
罪歌の持ち主。
帝人「で、正臣。大ニュースって何?」
正臣「そうそう!それがさ、大ニュースなんだよ!あの平和島静雄にプロポーズをした女がいるらしい!」
杏里「えぇっ煤v
帝人「ああ、うん。それも女子高生なんでしょ」
正臣「なんだよ帝人知ってたのか。っていうか女子高生ってのは俺も初耳だぞ。いいなぁ女子高生。俺もされてみたいなぁプロポーズ。いやでも一人の女の子に告白されたらたぶん大勢の女の子に告白されちゃうんだろうなぁ。目にも浮かぶよ」
帝人「それたぶん妄想だと思う」
杏里「でも、平和島さんにプロポーズってすごい…」
どんな人なんだろうと杏里は想像する。
帝人「僕も初めて聞いたときは驚いたよ。…あれ?それじゃあ平和島さんはそれにどう答えたの?」
正臣「あ……」
杏里「…」
正臣は頭を抱える。
正臣「うっわー。考え始めたら気になってきた!どう答えたんだろうなぁ。女子高生に告白なんてされたらどんな奴でもOK出すよなぁ。あ、でもそれだと犯罪になるな」
もんもんと考え込む正臣。
杏里「確かに気になりますよね…」
帝人「でも僕たちにそれを確かめる手段はないしね。日が暮れる前に帰ろう」
幼馴染に目をやり苦笑いをしながら、下校のために鞄に手を伸ばす。
しかし、それは正臣の大声によって阻止される。
正臣「あっまーい!!」
帝人「ふぇっ」
驚きのあまりビクッと震えた帝人は、抗議の眼差しを正臣に向ける。
正臣「いいか帝人!確かめる手段なんていくらでもあるんだよ!」
杏里「でも、平和島さんに直接聞こうにも怒らせたら大変ですし」
凶器が飛んできたら間違いなく死ぬ。
周りに大被害を出しながら死ぬ。
主に凶器は自動販売機とかポストとか看板とかガードレールとか標識とか。
……これは一般には凶器とは言わないので良い子は覚えないでください。
正臣「杏里、難しく考えたらいけないんだ。平和島静雄にハナっから聞こうとは思ってないしむしろ近寄りたくない。なら最後の手段はその告白した女子高生に聞けばいいんだろう?」
帝人「いや、その肝心の告白した女の子がわからないんじゃ意味ないんじゃ…」
正臣「片っ端から探す」
正臣にしては、きっぱりと短く言い切った。
が、帝人と杏里は目を見開いた。
帝人「それ…本気なの正臣?」
杏里「……」
正臣「本気も本気」
帝人「ちょ、女子高生って言ったってどんだけいると思ってるの!?池袋ってだけでも広いんだよっ?だいたい、その子が池袋にいるとは限らないしさっ」
無謀にしか思えないその作戦。
だけど―――。
正臣「でも、気になるだろ?」
帝人「いや、それは…」
正臣「だったら気が済むまで探してみようぜ!もしかしたら見つかるかもしれないし」
見つからなかったらどうするんだよ…と帝人は心の中でつぶやいた。