銀魂夢小説

□第八訓
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「やっちまった…っ」



「やっちまったな」



「やっちまいやしたねィ」



ひとつの部屋に集まり、ズーンと暗くなる室内。



というか重くなる空気。



三人は肩を落としながらこれからのことを考えていた。



「雪乃ちゃん、泣いてたよォォォっ!」



「武州にいた頃からずっとあのぬいぐるみ持ってたな」



「そういやアレなんなんですかィ?ガキん頃からずっと奇妙なぬいぐるみだとおもってやしたが」



「総悟…雪乃のことどこまで知ってる?」



「近藤さんが雪乃を拉致ったってことしか聞いてやせん」



「そうか」



「いや、誘拐なんてしないからねェェェ!そうかって頷かないでよトシィィ!」



「今度本人から聞いとけ。実際俺らもよく知らねェ。ただ近藤さんが行き倒れてたガキを拾った。そいつが雪乃で、雪乃が唯一持ってたのがあのぬいぐるみってだけだ」



「役立たず。確か兄貴からもらったもんつってましたねェ」



「誰が役立たずだ。さて、どうしたもんか」



「オメェがだよ。それじゃこうしやしょう―――」











(なるほどそれはいい案だなァ!)

(そんなんで本当に大丈夫か?)

(大丈夫ですぜィ。あいつ単純だから)
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