HUNTER×HUNTER夢小説T
□story10
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シャルナーク「じゃあ、一ヶ月以内に念を覚えさせるの?それは一般人には無理があるんじゃ・・・」
クロロ「元∴齡ハ人だ。基礎を覚えさせたら他の奴に預ける」
シャルナーク「なんで預けるのさ」
シャルナークは不満げにこぼす。
クロロ「俺たちは幻影旅団だ。最近活動が疎かになっていたしな。そろそろ盗みたいところだ」
団長の言うこともわかる。
けれど、自分たちのお気に入りをほかの誰かに渡すのは気が乗らない。
クロロ「お前らがユキノのことを気に入ってるのもわかる。俺たちを全然怖がらないし、俺たちに追いつこうと努力している」
そうだ。誰もが俺たちを恐れた。
利益やリスクを考えず、俺たちと共にいてくれる癒しの存在など今までいなかった。
だから、目を離したくなどない。
クロロ「けどな、考えても見ろ。ユキノを何ヶ月ここに閉じ込めればいいんだ?」
シャルナーク「・・・あ」
考えてみれば、ユキノはこの世界に来てからここ以外どこにも行ったことも見たこともない。
自分たちは知らず知らずのうちに、ここに閉じ込めていたのだ。
クロロ「このままじゃ、世間知らずのお嬢様になってしまうからな。仕事で使うにしろ、買い物に行かせるにしろ、外の事を教えてやらなければならない」
クロロは食べ終わったのか、皿を置く。
パクノダ「過保護だったってことね」
自分たちの行動を反省中。
フェイタン「主に過保護だたのは団長ネ。アジトから出さないように指示したの団長ヨ」
団員「「・・・・・・」」
団長「・・・・・・」
団員は団長をジーッと見つめる。
団長は視線を逸らす。
クロロ「あ、ああ。まぁ、そろそろ出してやってもいいかなと」