デュラララ夢小説
□【第六章・黒の少女、愛憎】
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やられてしまったと思った。
静雄さんと会っている時はいつも油断なんかしないのだけれど、今回はいつもと状況が違った。
それに、知らないやつまでいた。
あの、折原臨也という男。
なんかやばい感じがした。
近寄らないのが一番。
だと、直感的に察知したはいいけど遅かったかもしれない。
すでに私はお腹の傷が開いてこのざまだ。
傷の痛みで目を覚ます。
私はまたこの天井にこんにちはをするはめになったらしい。
真っ白な天井。
治療をするところだが、別に病院ではない。
これで二回目だ。
私は視線を横にずらした。
そこには、前回もお世話になった岸谷さんがいた。
そう、ここは岸谷さん宅だ。
雪乃「…つい先日ぶりですね」
新羅「舞い戻ってくるのが少し早すぎないかい?定期的に傷の具合を診るとはいったけど、わざわざ傷口を広げてこなくてもいいのに」
雪乃「傷口を広げたのは私じゃないですよ。不審者と書いてオリハライザヤと読むイカレ野郎にヤられたんですー」
私があの憎たらしい男の顔を思い出していると、部屋のドアが開いた。