デュラララ夢小説

□【第三章・黒の少女、迷子】
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――――雪乃side――――





はーい、みなさんこんにちは。



静雄さんだけのアイドル、雪乃です。



自分で言って恥ずかしくないのかと言われても、静雄さんの事を思うならこれくらいへっちゃらですぅ。



そして、今日はなんと土曜日なので一日中静雄さんの事を追っかけられるわけです!



さぁ待っててください静雄さんっ、今行きますからね!



実は私の学校は校則が厳しく、休日といえども制服というわけわからん校則を守らなければならない。



めんどい。



しかし!私も女子なため身だしなみには気をつけなければならない!



等身大ある多きな鏡の前に立ち、静雄さんの前に出ても大丈夫かチェックする。



雪乃「うん!大丈夫!本日も美少女だ私っ」



鏡でいつも通りの真っ黒な姿を確認した私は、家を出る。



雪乃「静雄さん静雄さん静雄さん静雄さんっ」



キョロキョロと歩きながらあたりを見渡す。





静雄さんは実は暴力とかが嫌いだ。



だが静雄さんはとても目立つ。



喧嘩をふっかけてくる奴らもいるので、なるべく人目の少ない路地裏なんかをよく通っている。



雪乃「だから今回も路地裏探せば見つかると思ったんだけど・・・」



私は薄暗い路地を、恨むように睨んだ。



雪乃「迷ったあ〜」



ここらへんは変なふうに入り組んでるから気をつけようって思ってたのに。



ここで立ち止まっていても仕方がないので、とりあえずまっすぐ進む。



雪乃「ああ、なんだかどんどん怪しげな空気に・・・」



引き返したほうがいいだろうか。



でも引き返しても結局は、また迷子だ。



雪乃「むぅ・・…・女は度胸」



自分に言い聞かせながら進み続ける。



あーあ、静雄さんに会いにいくはずがなんでこんなことに・・・。



足取りもだんだん重くなっていく。



あー、大声出したら誰か助けてくれるかなー?



携帯で警察呼んで助けてもらおうか。



などと、自分の力では絶対に解決しようとかそういう気も限りなくゼロになりかけてた時だった。



車一台がやっと通れるくらいの狭い道から、広いところに出た。



雪乃「お?広いとこに出たかな?」
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