BLEACH夢小説

□episode8
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クイッ。



雪乃「……っ!?」



一人で苦虫を潰したような顔をしながらその場に立ち尽くしていると、いきなり袖を引っ張られた。



あれ?



よく見たら、私着てる服も変わってるじゃん。



現世で着ていた服とは違い、今来ているのは簡素な着物。



それこそ江戸時代の平民がきていそうなヤツ。



けっして十二単とか高そうで重そうなやつじゃないから。



てか、なんで今まで気付かなかった…。



あぁ、私がバカだからか。



そうか、そうか。



って、誰が馬鹿だ!



…私か!?



雪乃「…なんて考えてる場合じゃなかった。…ん?」



私の袖を引っ張っているのはどうやら、子供らしい。



人だ。



人がいた。



仮面つけてないから、虚じゃないと思う。



ボロボロの布きれを頭からかぶって、全身を隠している。



顔もよく見えない。



「…お姉ちゃん、新入り?」



声からして女の子かな?



この年代の子は性別の区別がつきにくいから、わかりにくい。



新入りとは、ここに来て間もないという意味だろうか。



死人になったのも、つい最近だから新入りかな?



雪乃「うん、たぶんそう」



「そっか。じゃああんまりここのコト、わからないよね?よかったら、僕が教えてあげる!」




顔にかかっていた布をとって素顔を表す子供。

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