BLEACH夢小説
□episode3
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あても何もないので、とりあえず歩く。
歩きながらこれからのことについて考えてみる。
まぁ、私は死んだ。
人とは、死んだあといったいどこに行くんだろうか。
あの世?
じゃあ、あの世ってどこよ。
死んだら自動的に行けるシステムにして欲しいね。
もしかして、私がまだこの世に未練があるからいけないとか?
どうせ死んだら意味がない。
未練があろうとなかろうと強制的にあの世とやらに連れて行ってくれれば、悪霊やらそういう面倒くさいのは出てこないのに。
雪乃「・・・歩くの飽きた」
目的もなく歩くという行為は死んだ私にとってどれだけの利益があるのだろうか。
ストレス発散とか?
それこそ死んだ私には関係がない。
健康のためとかもってのほかだし。
雪乃「私はいったいどこに行けばいいのよ」
手持ち無沙汰もいいところなので、近くの公園のブランコに座る。
ブランコに座っても、決して揺れない。
《カンタンダ》
雪乃「・・・・・・っ!?」
突然背後から、ゾッとするような声が聞こえてきた。
私はばっと振り返る。
そこには、白い仮面をつけた・・・化物がいた。
雪乃「な・・・なにッ!?」
化物はニタニタ笑うと、大きな口を開けた。
《ドコにイケバいいカなんて、ソンなのおれノハラにくればイイダロ?》
この化物は、どうやら私を食べる気でいるらしい。
雪乃「い、居心地悪そうだから遠慮しておく・・・っ」
私はそれだけ答えて、化物から逃げようと走った。
けれど、化物は重そうな体型に比べて意外と早いようですぐに追いつかれてしまった。
雪乃「うそ・・・、私もう一度死ぬわけ?」
そんなの冗談じゃない!
嫌だ。
あんな体験もう、うんざり。
何が何でも生きたい。
それが私がこの世にとどまる未練の理由なら、ここでもう一度死んだら化けて出てやる!
とか、なんとか思ってる間にも私ってば絶体絶命だしィ!
化物に掴まれて、大口に放り込まれておいしく咀嚼させられるんだ。
雪乃「・・・・・・っ」