BLEACH夢小説
□episode2
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―――意識が戻ったのは見慣れた横断歩道。
雪はもう止んでいた。
足元には降り積もった雪。
いつの間にこんなに降ったんだろう?
私は見るからに薄着で、道ゆく人はみんな厚着をしていた。
きっと、今日もとても寒いのだろう。
けど、今の私は裸足だ。
雪の上に立っていたら冷たいはずなのに。
何も感じなかった。
私の姿を見て、不思議に思う人がいてもおかしくないはずなのに誰も私をチラッとも見ない。
それに、胸には見慣れない鎖。
俯いていたら水がポツポツと落ちてきた。
雨じゃない。
涙だ。
雪乃「私、死んだんだ・・・っ」
私のことを誰も不思議に思わないのは、誰も私のことが見えないから。
雪の上に裸足でたっても冷たくないのは、温度を感じる肉体がないから。
それに、雪の上を歩いても足跡がない。
雪乃「これが、幽体って奴?」
そっか。
私、幽霊になったんだ。
雪乃「もう感覚なんてあるわけがないのに、寒いなぁ・・・」
とても寒い。
とりあえず、これからどうすればいいんだろうか?