銀魂夢小説
□第七訓
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―――真選組食堂。
「そういえば、近藤さんどこぞの誰かにストーカーしていつもボロボロになってますよね?」
本日もボロボロとなって帰ってきた近藤さんを見て、非常に冷めた目で見つめる雪乃。
「お妙さんって言うんだ!とっても綺麗な人でなァ。俺のケツ毛まで愛してくれてるんだよ」
「それ絶対アンタの妄想だろ。…相手も嫌がってますって。警察の面目状やめて欲しいんですけど。というか土方とめろよ」
隣に座って黄色い物体…マヨネーズをしゃぶってる副長に注意すると、土方さんは眉を寄せた。
「とめてんよ。こっちだって困ってんだ。あと、呼び捨てにすんな」
「あと、そのマヨ中もやめてほしいです。視覚的暴力ですから。傍から見てると薬中だよ」
「ああん?マヨネーズの良さがわかってねェな雪乃」
「いや、わかりたくないです。っていうかアンタのせいで嫌いになったわボケ」
「よォし、今度大好きになれるようにしてやるよ」
「何されんの私!?」
土方さんから視線を外し、話を元に戻す。
「…仕方ないですね。じゃ私も近藤さんが惚れ込んだっていう人見に行っていいですか」
「仕事は」
「ほぼ終わらせてあります。それに近藤さん回収係も必要でしょう」
「…わかった。なるべく早く帰れよ」
「お父さんか」
マヨネーズに視線を合わせないように努力しつつ、そのお妙さんとかいう人について語っている近藤さんを見て、私と土方さんは同時に溜息をついた。
(それにしてもどんな人なんだろうか)