銀魂夢小説

□第一訓
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ドッカーン。


風が優しく、花々が咲き誇るこの季節。



春といってもまだ朝は肌寒く、静かな朝にはふさわしくない音が真選組の屯所内に響いていた。



「てめェ、総悟ォォォっ!」



バズーカの爆発音が聞こえたと思ったら、お次は副長の怒声ですか。



私、睦月雪乃、十七歳はこの騒々しい真選組の会計長です。



会計というお仕事は、それはそれは大変なお仕事でして。



こうして朝早くから筆を走らせて書類を片付けております。



ただその書類の大半が始末書というのはどういうことでしょうか。



バンっ。



自分の部屋の襖が開いたと思ったら、そこにいたのは沖田総悟。



真選組の一番隊隊長という偉い人……のはず。



「雪乃、ちょっと部屋借りるぜィ」



ニヤニヤと意地の悪そうな笑みを浮かべている彼は、どうやら土方から逃げてきたらしい。



「今度は何やったの…。あ、やっぱり言わなくていい大体分かる」



どうせバズーカを土方にお見舞いしてやったに決まってる。



バンっ。



再び部屋の襖が開く音がした。



今度はそこに土方がいた。



「おい雪乃、総悟を見なかったか!?」



「スーパーデリシャスウルトラキックゥゥゥ!!」



声もかけずに勝手に乙女の部屋に入ってきやがった土方コノヤローに、私は強烈な蹴りをくれてやった。



「グホォッ。・・・・・・・・・何しやがるっ」



「は?不法侵入の罪を償ってもらってるんですゥ。人の、それも女の子の部屋に入ったってことは死ぬ覚悟は出来てますよねェ?」



ボキボキと指の骨を鳴らしながら、土方に近づく。



「ちょ、ちょっと待て」



後ずさりする土方だが、罪は重ーい。



「誰が待つか」



「やっちまえー、雪乃ー。そんな奴股間蹴り上げればお終いでさァ」



私の背後から応援を飛ばすのは総悟。



「総悟ォ!…って、あれはいいのか?」



土方が示す先は私の部屋の中に先ほど無断で侵入した総悟。



私はチラリと総悟を見て、



「あれはいいんです」



「なんで!?」



はっはっは。



鬼の副長とあろうものがわからないのか。



落ちたもんだなぁ。



「総悟はなんとも思わないけど、土方さんは生理的に嫌だからです」










(嫌われてますねィ土方)


(お前らもうヤダ) 


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