ぬらりひょんの孫夢小説 弐
□番外編IFシリーズ〜山吹〜
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光の先は外だった。
というか屋内だけどさ。
やっぱり俺は赤ん坊になってまた生まれてきたらしい。
記憶を持って転生するのこれで二回目なんですけど。
なんなの?
つか俺って羽衣狐と同じじゃん。
自分を殺した奴と同じとか本当に吐き気がするんだが。
キョロキョロと見えづらい目をなんとか動かして周りを見る。
前回とは違ってそこまで豪華ではない家の造り。
自分を抱えているのは医者というよりも初老のお婆さんだった。
現代に生まれたならば真っ白い病院の壁が見えるはずだが、ボロ臭い日本家屋ってことはまた過去に生まれたのか俺は。
だが今度もぬら孫とは限らない。
二次元か、はたまたもとの世界の過去なのか。
だが日本であることには変わりないだろう。
なぜならさっきも言ったとおり古い日本家屋。
そしてアジア系の老婆が着物を着ている。
うん、完璧日本っすわ。
てか今何時代?
江戸?それとも明治?
まさかもっと遡ってたり?
苦笑いが出そうだ。
頭はなんだかずっと痛い。
こんな状況に陥ったら誰だって頭痛がするとは思うけどさ。
まあ細かいことはこれから調べていけばいい。
とりあえず今、大至急俺がしなくてはいけないことがある。
「あらあら、泣かないわねぇ・・・。坊や?・・・でも息はちゃんとしてるし・・・」
不安そうな怪訝そうな顔の老婆を安心させるために、赤ん坊生まれて初めての仕事をします。
「(せーのっ)おぎゃあああああああああああああああ!!」