ぬらりひょんの孫夢小説
□第十五に
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しばらくするとさすが妖怪の回復力、鴉天狗は目覚めた。
「ぬ・・・貴様!何者だ!」
開口一番にそれかよ。
「人間です」
「ふざけておるのか!見ればわかるわ!」
「それ以外に説明しようがねェだろォが!なんだ?通りすがりの貴方を手当した人間ですとでも言えばよかったか!?」
それにしてもやっぱ人間って見ればわかるもんなんだね。
でも雪麗お姉さんとか人型の妖怪ってどうやって見分けるんだろ?
あ、妖気とか?
今度是光に聞いてみよう。
つか、こんなに妖怪と関わったって知ったらあいつ怒るぞ。
怒るというか・・・まあ心配してくれるんだろうけど。
「む・・・手当?」
鴉天狗は自身の手足の巻かれた布を、目を細めながら見る。
なんだよ。
手当が下手くそで雑だってか。
悪かったな。
手当の仕方とかしらねェよ。
そんな大怪我したことも見たこともねェんだから。
・・・今度是光に聞いてみるか。
妖怪の見分け方の次くらいに。