ぬらりひょんの孫夢小説
□第十四に
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団子屋を探していると、随分と町の隅まできてしまったようだ。
方向感覚はあまりよろしくないらしい。
方向音痴ってほどではないだろうが。
人通りも少なく、若干荒れたような感じがする道。
こんな僻地では店などないだろうと、踵を返そうとした時だった。
路地の片隅に、黒い物体があるのを見かけた。
大の人くらいの大きさがあるソレ。
なんだか気になった俺はそれに近づく。
黒い物体だと表していたそれは、服を着ていた。
では、人か?
否。
こんな真っ黒な羽毛が体中を覆っている時点でありえない。
つか、普通に嘴とかあるし。
手だって・・・・手っつーか翼だし。
これは・・・・・・。
知ってるぞ。
流石の俺も気づいたぞ。
うそだろ、さっき関わりたくないって言ったばっかなのに。
よりにもよって・・・・・・鴉天狗かよぉぉぉおおおおおお!!!
雪麗お姉さんに並ぶ、あまり関わってはいけない人!
どうしてこうもポンポンフラグを建築するかねぇ俺は!
よし去ろう。
すぐ去ろう。
いま去ろう。
と、ダッシュで走り去ろうとした。