ぬらりひょんの孫夢小説

□序章
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ゆらゆら揺れている。




生温かい水に包まれているような感覚。




こんな感覚は初めてのはずなのに、どこか懐かしいと感じてしまう。




だからだろうか、妙な安心感がある。




(ここは、どこ?)




瞼を開けているつもりなのに、そこに広がるは闇ばかり。




天と地の感覚さえ曖昧で、自身の体を動かそうにも上手く動いてくれない。




(あれ?というか私、さっきまで自分のベッドで寝てたよね?なんでこんなところにいるの?え?この状況意味不明なんだけど)




うまく動かない首を少しずつ傾けて辺りを見回すが、どこまで行っても暗闇しかなかった。




さっきまで妙な安心感に体を委ねていたのに、意識が徐々に覚醒していくにつれ不安が募る。




(ここ暗くて怖いし、なんかだんだん苦しくなってきたし。ん?え、ちょっと待って。本当に苦しいんだけど!)




体が締められるような、嫌な感覚が強くなっていく。




比例するように、頭がガンガンと痛み出し私は眉を寄せる。




実際寄せれたかは不明だが。




しかし、その謎の苦しみにより不安は爆発した。




(なんなのここ!?出して!お願い出して!)




嫌だ嫌だと体をジタバタさせると、更に苦しくなった。




(うっ・・・)




覚醒していた意識が遠のいていく。




だがそのまま意識を失えば、とんでもないことになりそうな危機を感じた。




このまま、ここにいてはいけない。




頭の中でそんな警告が出ている。




私はなんとかしてここから出ようと、最後までもがいた。




今にも気絶しそうな苦しみの中耐えて、どこかに出口はないか探す。




すると、一筋の光が見えた。




(・・・光?あそこにいけば、助かる?)




無意識に助かると感じてしまった。




本当に助かるかわからないのに、ただあそこへ行けば大丈夫だと思ってしまった。




私は光へ手を伸ばす。




何かに引っ張られるような感触・・・・・・そして、光に包まれた。
 

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