鬼灯の冷徹夢小説
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鬼灯「・・・忙しい」
なんだ、この忙しさは。
有給を取ろうとした矢先にこれか。
あの閻魔大王は一体何をしていたんだ。
ため息を吐きながら、裁判を進める。
閻魔「今日は人が多いねぇ」
呑気に言っているこのオヤジを殴り飛ばしたくなったのはきっと私だけでないはず。
閻魔「あ、次の人が来たよ」
休む暇もありませんね。
いつになったら有給が取れるのかと気分が沈んだところで、しっかりしなければと気を引き締める。
書類に視線を落とす。
閻魔「えっと、名前は睦月雪乃ちゃんでいいのかな?」
雪乃「はい。合ってます」
・・・・・・。
え。
私は驚いて顔を上げる。
私の目の前に現れたのは現世で会ったあの子。
何故、ここに?
愚問だろう。
ここにいるということは、死んだということ。
つい最近まであんなに元気だった者が死に。