鬼灯の冷徹夢小説
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下校時刻。
鈴ちゃんは部活なので、私は一人で帰っていた。
今朝、鬼灯さんと会った場所には彼も蛇もいなかった。
少し物寂しさを感じながらも家路への足を進める。
家の前の大きな交差点に差し掛かったところで、私は気づいた。
というか普通に見えた。
雪乃「今朝の、蛇!」
間違いない。
あの淡黄色の体色に、4本の黒い縦縞模様。
今朝見たシマヘビだ。
シマヘビは交差点のど真ん中にいた。
雪乃「なんであんなところに!?」
どうしよう。
このままじゃあのシマヘビは、車に轢かれて死ぬ。
たかが、動物。
たかが爬虫類と諦められる性格だったらよかったのに。
生憎と、私は動物大好き。
蛇だろうが大好き人間だ。
こんな風に見捨てたくない。
雪乃「・・・・・・っ」
私は道路に飛び出した。