HUNTER×HUNTER夢小説T
□story20
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私の修行は明日かららしく、今日は長旅で疲れているだろうからゆっくり休めと言われた。
そこでキルアは私を再び引っ張り出し、自分の部屋へと案内した。
キルア「なぁなぁユキノっていくつ?」
そこで私は気持ちのいいソファーに座り、キルアに質問攻めにあっていた。
ユキノ「17歳。夏になれば18歳。キルアは?」
キルア「俺は今年で12かな」
6歳差か。
そこまで年が離れていると、キルアが尚更可愛く見える。
キルア「ユキノの家族ってどんなだ?」
ユキノ「お父さんと、お母さん。あと、双子の妹もいたよ。妹は私より出来がよくってね。羨ましかったなぁ」
キルア「ふーん。さっきユキノの保護者がコネとか言ってたけど。…え?ってことはユキノのオヤジってセクハラ野郎?」
なんかキルアがとんでもない誤解をしているので、私は顔を横にブンブン振って否定する。
ユキノ「違う違う!セクハラ野郎とお父さんは別人だから!私の家族は今は違う世界にはいるから…。だから、保護者ってのは代わりに世話をしてくれた人だよ。たまにセクハラしてくるけど」
あ、つい違う世界って言っちゃたよ。
どっどうしよう…っ。
キルア「そっか…。なんかゴメン」
…………………へ?
何故かキルアに謝られた。
どっかに謝る要素あったっけ?
キルア「死んだ家族の事引っ張り出して…嫌な気分にさせたよな」
……ああ。
そっか。
違う世界ってそういう風にも取れるよね。
むしろ、それと同じことなのかな。
うん、もう二度と会えないのだから同じことか。
これから誰かに家族のこと聞かれても返答に困るし、そういう事にしておこう。
ユキノ「別に気にしてないよ!会えないのは寂しいけど、いつまでもクヨクヨしてても仕方ないから」
う、嘘は言ってないよ。
だから、罪悪感なんて感じない。
うん。
ちょっと胸にチクッときたけど。
ごめんねキルア。
謝るのは私の方なんだ。
あなたに私のことをあまり話せない。
どうせ信じてくれないってのもあるけど、違う世界の人間だなんて受け入れてくれないかもしれない。
その笑顔を、もう私に向けてくれないかもしれない。
そう考えるだけで、すごく苦しいから。
キルア「……ユキノってさ、変な女だよな」