HUNTER×HUNTER夢小説U

□story43
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どれくらい経っただろうか。




キルアも私も暇を持て余していた。




新しく入ってきた人の番号札を見ていると300番程度。




まだ、かかりそうだな…。




なんて、遠い目をしながら思っていると慣れた殺気が身を包む。




ユキノ「……っ」




キルアは今試験会場をウロウロしながら暇を潰している。




だから、この殺気に気づいていない。




ユキノ「え、なんで…ここにいるの?」




この殺気は3週間ほど身近にいた人物のものだ。




私は会場入口に視線を向けた。




そこには、カタカタと音を鳴らしながら針を顔面にたくさん刺しているいかにも変な人がいた。




私はこんな人は知らない。




でも、殺気はよく知っている。




ユキノ「…イ、ルミ」




イルミ「よくわかったね。ところで、命乞いの準備はいい?」




い、命乞いって…。




うん、イルミの目はマジだ。




イルミの変装なのか見た目はアレだけど、わかるもんはわかる。




この時だけはわかりたくなかったけど。




ユキノ「命乞いをしたとして、暗殺者が助けてくれるわけないでしょうが」




イルミ「うん。よくわかってるね」




あ、ははは。




そりゃあ、悪名高いゾルディック家にしばらくいましたから。




イルミ「まぁでも、今回は殺さないであげるよ」




ユキノ「え…そう言って油断したところをグサッと殺る作戦ですか?」




イルミ「別にそんなことしなくても殺せるし」




うん、はいそうですね。




知ってます。
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