HUNTER×HUNTER夢小説U
□story40
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ハンター試験、1日前。
バシッ。
部屋に肌を打つような、大きい音が響いた。
ユキノ「いっ!…たい…」
イルミ「おはよう」
ちなみにさっきの音はイルミが、私の頬をビンタした音。
赤くなった頬を冷やすために洗面所に行く。
ユキノ「毎朝毎朝、あの起こし方はどうかと思う」
イルミ「起きないユキノが悪い」
イルミのいつもの毒舌に私は泣きそうになるが、ふと体が止まる。
今…イルミ…。
ユキノ「…イルミ、今私のこと名前で呼んだ…?」
イルミ「だから何?」
早くしろとでもいいそうな顔は、いつもの無表情。
うん、矛盾してるのはわかるけどね。
最近イルミの感情の変化が少しだけわかるようになった。
ユキノ「何って…いつもは呼ばないのに」
イルミ「そ?」
どうやら、この人は気づいてないらしい。
無意識か。
…少しは近づいたのかな。
イルミ「それより遅いよ。修行したくないの?」
ユキノ「!? ちょ、待って…」
私今起きたばっかりなんだけど…。