HUNTER×HUNTER夢小説T

□story12
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要領が悪い私。




向こうの世界ではずっと出来のいい妹の影にいた。




苦しくて苦しくて。




やっと抜け出した。




ここは私の唯一の居場所。




失くしたくない。




だから、私は頑張る。頑張れる。




クロロ「お前の初めての外出は明日だ。荷物は持っていかなくてもいい。全部向こうが用意する」




え、明日!?




急すぎじゃ・・・っ。




シャルナーク「いくらなんでも早すぎはしないかい?」




クロロ「ハンター試験も近い。あと三週間ほどで応用までマスターするんだ。遅いくらいだ」




ユキノ「ハンター試験?」




私は首をかしげて疑問を口にする。




ハンター試験って聞いたことない言葉だけど・・・。




なんかの試験だよね?




嫌だな。




私筆記って得意じゃないんだよね。




シャルナーク「ああ。ハンター試験ってのはね、年に一度行われる、ハンター協会主催のハンターライセンス授与試験のことでね。民間資格だけど、国際的ライセンスとして国家資格かそれ以上の信用ある資格として広く認められているんだ。試験には毎年数百万人の参加者が集まるけど、試験会場に辿り着ける者さえごく一握りである上、試験自体も死傷者が頻発するほど過酷を極めるため、合格者が一人も出なかった年もあるんだよ」




お、おふ。




やっぱり情報通のシャルは詳しいですね。




ちょっと難しいけど、頭の中でシャルの言葉を反復させて何とか理解した。




パクノダ「ハンターライセンスを持ってると、ハンター専用の情報サイトを利用できるようになるし、各種交通機関・公共機関のほとんどを無料で利用できたり、一般人立ち入り禁止区域の8割以上に立ち入りを許されるようになるのよ。便利だから団長は欲しがってるの」




へー、それはすごい。




マチ「ちなみに売れば、七代ぐらいは遊んで暮らせるお金が出てくるよ」




ユキノ「うそ!?」




そんなのあり!?




っていうかそもそも、ハンター試験ってかなり難しそう。




死傷者が出るって、それは筆記試験じゃないってことだよね。




実技?




対戦とか?




ユキノ「というか、盗めばいいんじゃ・・・」




仮にも盗賊ですよね?




クロロ「最初はそうしようかと思ったんだが、ユキノの実力を試すためにもいい機会だと思ってな」




試されるんですか、私。




そんなに難しい試験、はっきり言って受かりそうにないんですけど。




ノブナガ「団長は一度決めたら曲げねぇから。ま、頑張れや」




えー、そんな投げやりな。




私やっぱり頑張れないかもしれない・・・はははっ。




私はもう乾いた声しか出せなかった。
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