戦国BASARAA

□朝御飯
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『ぉイッチニー、サンシー!』

「……」

『ニーニッ!サンシー!』

「…、…」 

今僕は軽い体操をしている。
覚えている限りの屈伸運動を適当にやってみている。


それに声を出さずとも付き合ってくれているのは風魔小太郎くんだ。

『…いやー、朝の運動もいいもんやね!付き合ってくれてありがとうな!小太郎くん』

「(フルフル)」

小太郎くんは何てことないとでも言うように首を振る。

小太郎くんとのやんわりとした空気に癒されつつ和んでいると。


「郷さーん。朝ご飯出来たよー」

佐助くんの呼び声が聞こえる。

『お、はーい!よし、小太郎くん行こうか』

「…(コクン)」

僕は小太郎くんを連れて手を洗ってから朝御飯の席に着く。

今日の朝御飯は鮭に味噌汁。新鮮な野菜、惣菜等々だ。

もちろん佐助くんお手製である。

「郷さん、ちゃんと手洗った?」

『おぅ!小太郎くんとしっかり洗ってきたよ!な?小太郎くん』

「(コクン)」

さっきから佐助くんはさりげなく小太郎を無視してる気がするがまぁ気のせいとしよう。

無視してるとしてもしっかり小太郎くんの分もご飯を作ってくれてる辺りが佐助くんのツンデレってる部分だと思う。

可愛いなコノヤロー。

最初にこの屋敷で鉢合わせた頃の二人はもっと険悪なものでした。

お互いに武器構えてたし。
殺気ビシバシ飛ばしてたし。

僕が本気で止めたらやめてくれたんだけどね。

でもまぁ、それからなんやかんやあって今に至るわけですよ。


まぁ、険悪なムードがなくなったぶんいいのかな?

────────────────────

『プハッ美味しかったー!流石佐助くんだ!ほんとに料理上手だよね』

佐助くんの手料理を食べられたのはこの世界に来て得したことの1つだ。


「ん、まぁ旦那たちに色々作るうちに身に付いちゃってね」

『あぁ、あの噂の幸村くんだね』

会ってみたいなぁ…。
佐助くんとも会えたしいつかあえるといいなぁ。

『よかったらいつか会わせておくれよ君の言うその旦那にね!』

「郷さんになら、ね」

佐助くんは不敵に微笑んで人差し指を唇にあてている。

(^q^)ジュルリ

おっと涎が。

だってもう格好いいもの。

クイクイ。

不意に服の裾を引かれる。

『ん?どうしたの?小太郎くん』

どうやら裾を引っ張った主は小太郎くんのようだ。

小太郎くんの目の辺りを見ていると小太郎くんの手が僕の顔に伸びてきた。

ビクッ!

思わず目を閉じてしまう。

すると小太郎くんの手が僅に口の横を触れ、すぐに離れていく。

そっと目を開くとご飯粒を手に微笑んでいる小太郎くんが目に入った。

ズキューーン!!!

心臓を撃ち抜かれた1000のダメージ!!!

おもわず小太郎くんを凝視していると手に持っていたご飯粒をパクリと食べてしまった。

ぐはあああ!!!10000のダメージ!!

くっ!この子は俺を殺す気か!!?

「ちょっ!なにしてんの!風魔!郷さん固まってんじゃん!!」

もう死んでもいいかもしんない。。。

「(コテン)?」

ブッ!!バターーーーン!!!

「郷さーーーーーん!!!」

可愛い過ぎる上に女子力の高い二人に僕は思わずぶっ倒れてしまった。







終わる。

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