戦国BASARAA
□奥州の…
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はてやれ、風魔と猿飛と出会えたなり!!
きゃっふうぅぅ!!!
やっぱりこの世界はバサラでござった!
ってことは他の武将にも会える!!
ふっ…だが会いに行くには、この屋敷をでるならもっと僕が強くなるしかないのだが…。
強くなれる気がしないんだよなあああ!!
だって!少しでも学べるとこないかなと思って最近よく忍の二人みてるんだけど全然どうやって動いて戦ってんのかわかんないし!早く動かれたらみえないんだよ!!!
は!そうだ、この世界の思い通りクオリティで僕の目もよくなって動きが見えるようになったり!?
もしかしたら強くなったり!?
しないのだろうか…。
はぁ、やっぱ自分で鍛えるしか無いのかな…。
どうせ鍛えるなら小十郎とかに鍛えてもらえれば強くなれる気がするんだけどなぁ…。
僕は静かに黄昏ながら遠い目をした。
僕はまだ気付かなかった。
その願いがまた容易く叶えられようとしていたことに。
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「政宗様!お待ちください!」
「What?どうした小十郎」
不意に止まった小十郎に政宗は疑問に思いふりかえる。
「なにか…この森、何かがおかしくはありませんか?」
「Ah〜?どういうことだ小十郎」
「確か我々が入った森は奥州の近くの見慣れた場所であったはず。ですがここは、この景色は…」
どこかおかしい。
そういって普段、冷静な小十郎が僅に声に焦りを滲ませる。
「あぁ、そのことか落ち着けNo problemだ小十郎」
政宗は極めて冷静に努めながら言葉をつむぐ。
「確かにここは俺たちの知る奥州の森じゃなさそうだ。奥州で迷子になるなんざありえねぇからな。それに…」
そこで政宗は一旦言葉を切る。
そう確かにほんの数分前まで見慣れた森の風景であったはずなのだ。
今日は久しく二人で近くの森に馬を走らせていたのだ。
まだ迷うような距離を走ってきたわけでもない。
だがきた道をふりかえるとまるで立ち塞がるように木々が邪魔をしているのだ。
「政宗様?」
言葉の途中で黙ってしまった政宗に疑問を持った小十郎が声を掛けると、
「あぁ、sorry。それに、今まで通ってきた道すら塞がってるてのはただごとじゃねぇ。小十郎、森を調べるぞ」
「はっ!」
小十郎が短く返事をし、二人は再び馬で駆け出した。