戦国BASARAA
□武田の忍
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※とある忍side※
「…はぁ、全く旦那ってば人使い荒すぎ!流石の俺様も疲れるって…」
深い溜め息を吐きながら迷彩の男は呟いた。
任務を終え男は早急に甲斐へと戻ろうと帰路を駆け抜ける。
近道のため、長い森を抜けようと森に入り駆けているとその中腹辺りで見慣れない不思議な屋敷をみつけた。
(…あれ?来るときこんなとこに屋敷なんてあったっけ?)
男の目の前には塀に囲われた立派な屋敷があった。
男は素早く塀に登ると気配を消したままなかの様子を伺った。
どうやら人の気配はしない。
男は部下たちを先に帰し、その屋敷を一人で調べることにした。
(ま、何もないと思うけど一応ね)
男はなんの躊躇もなく静かに屋敷に侵入を果たした。
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さて、小太郎くんも帰ってしまったし、今日は何をしようかなー。
僕は呑気に縁側に腰掛けながら考えていた。
小太郎くんの次は佐助くんがそろそろきてくれたりなんてw
そんなわけない…か。
と、思ったんだけど。
「動くな」
………子安うううううう!!!!
この声子安うううううう!
ヤバイ声、
うわ、声近い。
うおおおおおお!!!
さ、佐助がきたあああ!!!
すげぇ!マジできたんですけど!?
あ、それどころじゃない。
今俺の首もとに当たってんの…クナイだ。
冷たいものが肌に軽く触れている。
『…はて、何がお望みかな?(…出来ることなら何でもするんでとりあえず刃物を下ろしてほしいな( ;∀;))』
僕は今縁側に座っている。
その背後には恐らく佐助くんがクナイを僕の首に突きつけている。
佐助くん(仮)に会えたのは嬉しいが刃物を突き付けられている今の状態は非常に良くない。
「こんなに近くにいるのにほとんど気配のしないアンタは何者?」
『…ここ、僕の家。とりあえず刃物を下ろして』
刃物向けられてちゃ話をしようにも出来ない。
「………わかった」
暫しの沈黙の後、佐助くんはクナイ?を下ろしてくれた。
ふぅ…とりあえず一安心。