戦国BASARAA

□彼は小太郎くん
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あれからとりあえず彼を部屋に運んで治療した。

専門職じゃないからちゃんとした治療方法を知らなかったけど。

とりあえず色々服やらを剥ぎ取って体を綺麗に濡れタオルで拭って包帯巻き巻き。


うまくいかなかったが濡れタオルを運んで戻ってきた時には綺麗に巻き直されて寝間着(白い着物?)を着せられて布団に寝かされていた。

おぅ、流石思い通りクオリティ。

俺が出来ないのをわかってる。
正直こういうことは本当に助かる。


………さて、小太郎くんが、目の前にいます。


やべぇ…どうしよ怪我してるときに不謹慎だけどすげぇ嬉しい。

だってあの二次元のキャラが目の前にいるんだぜ?

そりゃテンションあがりますよ…。

こっそり小太郎くんの赤い髪にふれる。

夢じゃ、ない。

早く。早く怪我が…

「…治れ」

にやけながらもそれ以上小太郎くんの傷に触れないようにそっと部屋を後にした。


明日には起きてくれればいいのにな。

と思って僕は自分の部屋に戻って眠った。


────────────────────



次の日。


思い通り、早くも小太郎くんは起きてくれました。

思いっきり僕のこと疑ってるっぽいですけど。

正直メッチャよそよそしいです。
いや、そりゃしょうがないのはわかってるけど。

起きてから全く知らない人がいたんだから警戒しても仕方ないよね。

うん。でもちょっぴり寂しい。


しかも、小太郎くん喋んないし。

で、僕も小太郎くんとはいえ久しぶりの人との接触で喋んないからお互い無言…。

なんか通じるものはある。

とりあえず怪我が治るまで寝てろってのを無言で伝えようとしてみる。

寝たまま無言で頷いてくれた。

伝わったっぽい。

よかった。
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