戦国BASARA@
□二夜目
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それから坊主に引っ張られながらでかい屋敷の前についた。
ここが坊主の家らしい。
やっぱ金持ちの子か。
なんとなく察していたことを思う。
『じゃ、ここでお別れだな』
「…また、会えるか?」
『あぁ、生きてる限り。きっとまた会えるさ』
不安そうに答える坊主にできるだけ明るく力強く答えてやる。
そしたら嬉しそうに笑って屋敷に入っていった。
その背中に手を振った。
さて、どうやって彼を救えばいいのだろうか。
そんなこと考えてると、
フッと急に景色がフェードアウトしていった。
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気づいたらまた自分の見慣れた部屋にいた。
『…』
えー…まだ命救って無ぇだろ…。
なんだよ救うって精神的な意味だったりしたのか?
ったく、意味わかんねぇ…。
神に振り回されてばかりだがたまには悪くない。
それに、この世界で過ごした1日よりも楽しかった。
また、行けるといい。
そう思いベットに倒れこんだ。
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また神と名乗る男は浮遊しながらことの流れをみていた。
《ふっ、なかなかやるではないか。またひとつ、運命は正された》
救われた運命はまた滞りなく廻る。
一人の若者によって世界は、歴史はまた刻まれる。
神はまた独り、笑う。
→あとがき