よわむしなぼくと。
□6
1ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
『今日も元気にアキバへゴー！』
そんなわたしは後ろに乗っているだけなのですが。
「名無しさんは今日は何かするの？」
そう幼なじみの坂道が言う
2人乗りでアキバまで行くなんて本当どんな体力だ坂道。
『うーん、今日はリトバスのクドのフィギュアゲットするのー！』
「ぼくはラブヒメのサントラを買うんだけどその後ガシャポンの黒マニュが欲しくて名無しさんお願いできるかな？」
坂道はほんとラブヒメ好きだなー
『最近ついてないけど、それでもガシャポンだけは負ける気がしない！！』
そう、最近は坂道以外の人とか関わるとろくな事がない
けど、そんな自分から卒業するんだ！
私からも友達をつく、、
うん。できるだけがんばってつくる。
無理はしない程度に。
『それより今日いつもより速いね！私がダイエットしたかいがあったかな？』
そうドヤ顔で言うと坂道は
「いや、実は寒咲さんにサドルをあげてもらったのと今泉くんからこのスピードメーターをもらったんだ！」
え？スルー？
私のダイエットスルー？
でも、いっか
こんなに楽しそうに話す坂道は久々だ。
『よーし！テンションあがってきたぁあ！1曲歌おう！坂道も一緒に！』
ラブリーチャンス
ペタンコチャン♪
あー、このどうしようもない空気が幸せだ。