よわむしなぼくと。

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すごいな坂道
なんでかって?
このビラだよ!ビラ!

私はもうアニ研諦めかけてたっていうのにやっぱすごいなー


よし!私もこうしちゃいられない!
美女と共にコスプレする日々を求めて部員を探しにいくか!


そう思った瞬間

「名無しさんやんけ!朝早いんやなあ」

あ、昨日の失礼なやつ。
名前なんだったっけな

「鳴子章吉やって!昨日も言うたやんか!」

『あー、うん。そうだった、思い出した。』


やっと私は名前を思い出した
その派手な赤い髪の持ち主である鳴子章吉くんは何故か私の手元をジッと見つめている。

「アニ研?お前ヲタクなんか?」

『うん、一応ねー』

なんなんだ。
私ははやく坂道と共に同志を集めなければいけないというのに。

「でも、ビラ持っとるいうことは人数足りてないんか?」

『そうだよ、だからね鳴子くんにかまってる暇はないんだよ私!』


「ならワイが入ったるわ!」


は?はぁっ?マジでか!
なにこのひと。
絶対ヲタクなんかじゃないよね。
で、でも部員が1人でも増えるというのなら
いやでも、美女がいいのっ
こんな赤い髪なんて求めてない!
でも、部員が増えるならっ

そう1人で悶々としていたところ


「ただし条件がある」

なんとまあドヤ顔で言い切るこの少年しかしここは、部員のためだ


『なに、その条件っていうのは?』


「ワイと勝負せい!名無しさんが勝ったらワイがアニ研に入ったる、ただ、名無しさんが負けた時は、、、」

『ま、まけたときは?』

「自転車競技部のマネージャーせい!」
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