よわむしなぼくと。
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ゼェッ ゼェッ ゼェッ
な、なんでこんなにも、あいつの家を訪ねるのはこんなに大変なのか。
ゼェッ ゼェッ ゼェッ
そういえば私は何をしにきた?
そんな意識朦朧となりながら必死で坂を登っているのだけれども、別に今日はじめて歩いているわけでもない。
むしろ登り慣れているくらい登っている私なのだが言わせて欲しい。
『私はインドア派だっつーーーのぉぉお!!!』
あ、やべ。叫んだら目の前が、、、
「名無しさんーーー!だ、だから僕が迎えに行くって言ったのに」
そう言いながら私にかけよって来るのは小野田坂道。
わたしの幼馴染である。
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