〜海賊T〈白髭トリップ〉〜

□序章
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――――――――……



ギュッ、ギュッ
「よし、準備完了!」

二日前から始まった五連休、社会人になって久しぶりの纏まった休みの最中です。

もう少ししたら電車で海の見える所へ旅行に行くので荷物を詰め込んでいました。


…ん?誰に説明しているのかって?
………気にしちゃダメです。



(この二日間はなかなか観れなかったワンピも消費出来てマンガも見れた〜)


そうです。
私はワンピースが大好きです!
愛してます!
にわかやら何やら言われても気にしません。
おこがましいかもしれませんが、ようはどれだけ好きかと言うのが大切じゃないかなぁと思っています。

そのなかでも一番好きなのが『白ひげ海賊団』。


「皆好きだけど何度観てもかっこいい//」

ぼふんっ、とベットにうつ伏せで倒れこみ足をぷらぷらさせながら、スマフォ内の画像や某動画サイトを見て頬がゆるむ。


スイスイッと画面に指を走らせながら頭の中に浮かぶのはマリンフォードでのシーン。


「―――――………」


何度思い返しても辛い。

何故彼らがあんなに辛い想いをしなければいけないのか、

白ひげさんのあの“家族”を大切にする姿はすごく好きだ。
“家族”を守ろうとする姿、思い、全部尊敬している。



大好きな彼らが受けたとてつもなく大きな傷。



出発の時間を確認しようとして視界の端に入った鏡が見えた。
知らず知らずのうちに眉間にシワがよっていたらしい。

鏡のなかの自分は今にも泣きそうな顔をしてた。


「あちゃ、これから楽しい旅行なのにこれじゃダメだね」

起き上がり顔をむにむにマッサージしながら上着を手にして着る。


必要なものは旅行先で買おうと荷物は着替えとミニ救急セット,歯磨き等の日用品の入ったバック、貴重品を入れてある肩さげバックと出来るだけ最小限にした(…いつもに比べれば、だが)。
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