馬鹿とハサミ[完]
□A
1ページ/11ページ
腰がだるい。
なんか足の股関節も痛い。
男だから女の人みたく身体柔らかくないんだよね。
一瞬休もうかと思ったけど学校に行く事にした。
なぜなら会長に会えないから。
俺ってばどんだけ会長LOVEなの?!
今日は手抜きだけど長めの前髪をサクランボがついたゴムで縛った。
親衛隊の子にもらったんだよねー。
教室に入って行くと何故かクラスの人達が俺をみて固まる。
あり? ?髪型変だったかな?
(なんか会計エロくね?)
(気怠い感じがやばい?)
(なんか色気が垂れ流しなんだけど?)
ボソボソと言っているが内容までは聞こえない。
前髪おろしてる方がいいかな?
俺ってば友達があまりいない。
生徒会に入る前は普通にいたんだけど入ったとたん友達がへった。
寂しいけど会長がいるからいい。
そしてやっと放課後。
あーー。。。でも会長にどんな顔で会えばいいんだろ??
ううーー緊張する。。でも変に意識しちゃうとキモいって思われちゃうよね?!
グルグル考えながら生徒会の扉を開く。
「おまたせーー!」
なるべくいつも通りヘラヘラ笑って挨拶した。
「おせーよー」
あっ。いつもの会長だ。
やっぱここはいつも通りだよね。
会長にとって俺はその他大勢の1人なんだからHしたぐらいでいちいち意識してたら学校歩けないよねー。俺ってば意識して馬鹿だよねー。
うん、今日も会長はやっぱ格好いい!無理してきたかいがあった。
「あれーー?樹ちゃんがなんか今日エロイ〜、ねー海?」
「ほんとだぁーーーーなんかエロイニオイがするね〜、空ー。」
えっ?そうなの?
一回したぐらいで会長フェロモン移しちゃうの?会長ってばエロ過ぎーwww
「俺はいつでもフェロモン出してんのーー。イケメン会計様なんだからぁー」
ウフフと笑って軽口を叩く。
副会長と書記も何か言いたそうにしてたけど気がつかないフリして仕事にとりかかる。
俺の生き甲斐は会長の役にたつことだからねーー。